Webサイトを構成する重要なプラットフォームとは?

2020.02.26  株式会社エクサ

Webサイト制作にかかわったことが無い方からすると、「Webサイトってどんな仕組みで動いているのだろう?」と疑問を持つことが多いかと思います。確かに、普段何気なく利用しているWebサイトが、どういった仕組みを持っているのかは想像しづらいですね。

Webサイトには実に多様な技術とプラットフォームが関係しています。HTMLやCSS、JavaScriptといったプログラミング言語を用いてWebサイトを作り、それを様々なプラットフォームを用いて運用していくというイメージです。

このように説明しても分かりづらい部分が多いかと思いますので、本稿ではWebサイトに欠かせない重要なプラットフォームを分かりやすく解説します。主に製造業などBtoB向けのWebサイトを中心解説しますので、BtoB企業でWebサイト活用を検討されている場合はぜひ参考にしてください。

Webサイトに重要なプラットフォーム

1.CMS(Countent Management System)

名前は聞いたことがあるという方が多いかもしれません。CMSというのは、Webサイトに掲載するコンテンツ(テキスト、画像、動画)を幅広く管理するためのプラットフォームです。CMSを解説するにあたり、Webサイトの仕組みを簡単に説明します。

solutions-cms.jpg

まずは、現在ご覧いただいている画面上で右クリックを押下して、表示されたメニューから「ページのソースを表示」をクリックしてみてください。すると別ウィンドウが現れ、そこに無数の文字列(=プログラム・ソース)が表示されるはずです。これはいわゆるWebサイトの表面を飾るためのプログラムです。

window-of-sourcecode.png

このプログラムにより、ページのレイアウトを決めたり、テキストに装飾を施したり、画像や動画が表示されたりするようになっています。つまり、このプログラムが1つのコンテンツを完成させていることになります。

CMSはこうしたコンテンツを統合的に管理するものです。例えば、Webサイト上では異なるページでも一定のデザインが採用されていることが多いのですが、こういったものもCMSで管理できます。デザインをテンプレート化することで、新しいコンテンツを作っても既存のデザインが適用されるよう自動的にページを生成することができます。テンプレートに変更を加えた際は、すでに公開しているコンテンツを含め、デザインを一度ですべて変更することも可能です。画像や動画も同時に管理でき、あらゆるWebコンテンツを管理するためのシステムがCMSです。

CMSがない環境では、デザインを変更するたびにすべてのページ、コンテンツを改修しなければいけなくなるため、莫大な時間がかかりますし現実的ではありません。そのため、部分的にしか改修せず、結果、Webサイトデザインの一貫性が保てなくなることが多いです。

CMSがあることでWebサイトの運営・運用に関わる作業をチームで分担しながら進めることができるため、今ではWebサイト運営には欠かせないプラットフォームとなります。

2.レコメンデーション

レコメンド(Recommend)とは「勧める」「推薦する」という意味です。Webサイト内では、利用者に対して必要な情報や商品を自動的におすすめする機能として使われています。

Webサイトを運営する目的は、新規顧客獲得や情報発信、商品購入や問い合わせ件数を増やすなどさまざまなものがあります。その中で総じて言えることは、「Webサイト内の回遊性を高めることで目的達成への確度がより高くなる」ということです。

Webサイトを通じて新規顧客獲得や商品購入などの結果に繋がる場合、利用者は必ずと言ってよいほどWebサイトの隅々まで目を通しています。レコメンドはそうした行動を促し、目的達成への確度を高められるのが大きなメリットです。

たとえば情報発信系のWebサイトならば、利用者が今閲覧しているコンテンツを基準に、次に読んで欲しいコンテンツをおすすめします。これは事前に定義したレコメンドのロジックに基づいて、おすすめするコンテンツをランキングして表示する方式です。ユーザの行動や条件によっても表示する内容が変わるため「動的ページ」とも言えます。

レコメンドされたコンテンツと利用者のニーズががっちり合えば、利用者はおすすめされたコンテンツに反応し、サイト運営者の意図に沿ってWebサイト内を回遊していくことになります。

直接的な商品購入や見積依頼などが行えるようなWebサイトでは、利用者がWebサイト上で取っている行動や、そのWebサイトへたどり着くまでに至った行動などの情報をもとにレコメンドを実施することで、利用者のニーズを捉えます。これにより、ニーズにマッチした情報や製品紹介に必要となる関連情報なども自動的に生成され、利用者、サイト運営者の双方にとって便利な機能として効果をあげることができます。

3.アクセス解析

Webサイトを訪れた利用者がどのような行動を取っているのかを可視化してくれるのがアクセス解析です。アクセス解析で最も有名なツールとしては無料で利用できるGoogle Analyticsがあります。Googleが開発提供するアクセス解析の仕組みであり、Google Analyticsのトラッキングコードと呼ばれるJavaScriptコードをWebサイトのページに埋め込むだけで以下のようなさまざまな情報を可視化できます。

  • ページごとの表示数

  • 利用者数

  • 平均滞在時間

  • 離脱率

  • 利用者の情報(アクセス地域、利用している端末やブラウザなど)など

より高度なアクセス解析になると、利用者のマウスポインタがどういった行動をしているのかを可視化したり、利用者の視線をヒートマップで表示してくれたりします。

アクセス解析は、Webサイトを運営し継続的に利用者を増やし新規顧客獲得や商品購入などの結果を高めるためには欠かせないツールです。

4.PIM(Product Information Management)

PIMは主に製造・流通業で利用されるプラットフォームであり、さまざまな部門がもっている商品情報やプロモーション情報を一元的に管理し、Webサイトやデジタルカタログといったようなさまざまなチャネルと連携し、適切な情報を配信します。

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大量の商品情報を扱っていたり、グローバル展開を行っていたりする製造業や流通業の企業で多く利用されています。「新商品のリリースに情報発信が追い付かない」「商品カタログとWebサイトで内容に差がある」「商品情報のメンテナンス業務の負担が大きい」といった悩みを抱えている場合に非常に有効なプラットフォームです。

Webサイトと言ってもコーポレートサイト、ECサイト、モバイルサイト、Webカタログなどさまざまなチャネルがあり、それぞれが個別の仕組みを持っています。その結果、商品情報管理もばらばらになり、首尾一貫した情報を提供できなくなるのが問題です。PIMがあるとこれらの情報を統合管理し、すべてのチャネルで一貫性の高い情報を提供できるようになることから、Webサイト全体の価値を高めて利用者からの信頼性をも高めてくれます。

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利用するプラットフォームは慎重に検討しよう!

いかがでしょうか。Webサイトには実にさまざまなプラットフォームや技術が関係しており、それぞれがバランスよく組み合わさることで、1つのWebサイトを形成しています。これらのプラットフォームを選ぶにあたっては、自社環境を十分に整理しながら適切なものを慎重に検討していきましょう。

エクサでは「デジタル時代に求められるビジネス基盤」を基本コンセプトに多くのBtoB企業の皆様をご支援しています。

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