コンテンツ管理システムで刷新するデジタルマーケティング

2019.07.18  株式会社エクサ

Webサイトを構築するためにはHTML(HyperText Markup Language)やCSS(Cascading Style Sheets)を扱えるようになる必要があります。Javaなどのプログラミング言語と比較すると習得難易度は低いと言われていますが、Webサイトの機能や表現方法は多種多様で非常に奥深いため、全体的に習得できるまでには、相応の学習時間や経験が必要となります。

Webサイト構築についての学習を始めてからマーケティングで十分活用できるWebサイトを構築するまでには、一般的に1,000時間以上の学習が必要だとされています。

Webでサービス展開する前提でWebでのサービス展開を業態とする企業であれば、ある程度エンジニアや人員を確保していると思いますが、BtoBビジネスの一般的な企業では、社内にWebの知識や技術に長けたプログラマー・Webサイトに特化したデザイナーなどの人員を確保しているケースは稀ではないでしょうか。

そのため、新しく人材を雇用するか、既存人材に教育を施すかの選択が迫られます。どちらも手間とコストがかかる方法ですね。

実は、上記2つのどちらでもない方法が存在します。それが「CMS(Content Management System:コンテンツ管理システム)」を導入する、という方法です。「聞いたことある」という方は多いかもしれません。本稿では、そんなCMSを導入することによって、デジタルマーケティングがどう変わるのかについてご紹介します。

CMS(コンテンツ管理システム)とは?

CMSとは文字通り「コンテンツを管理するためのシステム」です。Webページを作成する際、ワイヤーフレームと言われるデザインを確定させた後は、一斉にソースコードを使ってコーディングを始める方法と異なり、CMSを活用した場合は、Webサイトの構成に必要なテンプレートやスタイル、パーツなどを先に定義することで、誰が作成しても一定の品質を維持でき、また、ページ構成などのルールを必ず踏襲させることができます。

CMSは各コンテンツの一貫性を保つために、自動的に同じソースコードを適用して統一を行います。Webサイトのデザインを変更した場合も、変更後のソースコードが適用されるため、1,000以上のページがあったとしても自動的に一貫性が保たれているというわけです。

また、段階的に追加されていくコンテンツ(顧客事例、ブログ記事、セミナーやニュースなど)は、予めテンプレートを作成しておくことが可能です。複製しながら必要な箇所を修正するだけで、記事を追加することができるため、特別にHTMLやCSSの知識がない一般ユーザでもページの制作が可能となります。

CMSとデジタルマーケティングの関係

Webサイトにおいてコンテンツの一貫性を保つためのCMSが、デジタルマーケティングにどういった影響を与えるのでしょうか?

昨今では、自社メディア(オウンドメディア)を活用した「コンテンツマーケティング」が一般化しています。これはいわば、ユーザにとって有益な情報を含むコンテンツを発信することで、自社の存在に気づき、知ってもらい、興味を持ってもらうためのデジタルマーケティングです。

このコンテンツマーケティングを例に、CMSとデジタルマーケティングの関係について説明します。

Webサイト運営の効率性が大幅にアップする

CMSがある環境では、Webサイト運営において「分業体制」を取ることができ、運営効率を大幅にアップできます。通常、作成したコンテンツは担当者に引き渡し、担当者が目を通した上でコンテンツの一貫性を保つためにソースコードを調整します。しかし、その作業には多くの時間がかかるため、Webサイト運営の効率性は必然的に下がります。一方、CMSでは誰もが同じようにコンテンツをアップロードできるため、特定のルールや担当者を設けなくてもWebサイトの一貫性を保ちつつ分業体制で運営していくことが可能です。

自動公開機能を使用することで、前もって複数の記事を一括して作成し、公開する日時を個別に設定することも可能です。

検索エンジン最適化(SEO)に効果を発揮する

SEOとはWebサイトやページが検索エンジンのトップに表示されるように施す対策のことです。一般的にはコンテンツごとにSEO効果の高いキーワードを採用したり、段落構成を作ったり、ユーザにとって有益な情報を発信していますよと検索エンジンにアピールしていきます。

同じく重要なのが、「検索エンジンが推奨するWebサイトの構成を作る」ことです。ほとんどのCMSは、その構成が自動的に作られるようになっています。そのため、CMSを利用することで自然とSEOを実践していることになり、検索エンジンからの評価が上がりやすく、上位に表示される可能性が高まります。

エンジニア工数・外注コストを削減できる

従来のWebサイト構築では、Webエンジニアを活用して多くの工数をかけて1つのWebサイトを構築します。Webサイト制作の専門会社に外注することも多いと思います。社内にせよ外注にせよ、工数・コストがかかる上、追加や修正を実施したい場合も運用ルールにしたがって作業を依頼する必要があり、どうしても機動性は低くなってしまいます。

CMSがある環境ではテンプレートを使用して素早く新規ページや記事を追加することができ、テキスト修正などであれば、HTML/CSSの知識も不要です。全てを内製化することは難しくても、ニュースやブログ記事の配信などは社内の担当者が自分で実施するなど、効率的なWebサイト運営が可能になります。

Webサイトの更新頻度が高くなる、結果認知度が上がる

コンテンツマーケティングにおいて、Webサイトの更新頻度と認知度はおおむね比例します。コンテンツの投稿頻度が週に3日より5日、5日より毎日といったように更新頻度が高くなるほど検索ランクも上位につきやすく、ユーザの目に留まる機会も高くなります。

自分たちでページや記事を作成しサイト運営も行うことで、Webサイトの更新頻度も高まります。このことはSEO対策に限ったことではなく、ターゲットにしている顧客に少しでも多くの情報を提供することになり、また、古くなった情報を正しく訂正し更新することで、情報の信憑性や鮮度を保つことも可能となります。

初期投資を安く抑えられる

CMSの中にはオープンソース型が多く、世界的に利用されている「WordPress(ワードプレス)」は、世界中のWebサイトの約半数に採用されています。そのため、CMSを扱うと外注するよりも圧倒的に初期投資を抑えられるため、低コストでコンテンツマーケティングを始められます。

もちろん企業利用として様々なセキュリティ対策が必要であったり、自社の運用体制に乗せるためのフローなども自動化するために、商用ライセンスで提供されるCMSを選択することも可能です。

日進月歩で変化するデジタルマーケティング領域では、継続して機能強化を測る必要があるため、自社の要望とマッチしたCMSを選択することが大切になります。また、CMS機能を十分に理解し、適切な実装をする必要もあるため、環境構築やサービス要件の整理は専門家に任せ、できる範囲で運用を内製化するスタイルが最終的なコストの圧縮に繋がり、ROIを高めることに繋がります。

[Blog][Footer]Webサイトを構成する重要なプラットフォーム

CMSのトレンド

CMSは、時代とともに大きく変化してきたシステムです。もちろんCMSそのものも大きく機能強化されていますが、一方で、デジタルマーケティングを支えるプラットホームとして、外部システムと連携させてシステムを構築するケースも非常に増えています。

ここでは、その代表的な外部システムについてご紹介します。

CRM(Customer Relation Management)

デジタルマーケティングを展開する動機として、顧客ごとに付加価値を提供することが大きな目的の1つです。顧客の購買行動の大半はデジタル上でも捕捉が可能となってきているため、当然一人一人に価値ある情報をそれぞれ適切なタイミングでアプローチすることが求められます。

顧客情報を統合管理するCRMシステムとCMSを連携させれば、Webサイトへの来訪やイベントの参加、営業の方の接触など、複数のチャネルに横断して行われる活動をまとめて管理することが可能になります。

MA(Marketing Automation)

ここ最近のトレンドといえば「MA(Marketing Automation)ツール」との連携です。デジタルマーケティングはWebサイト作成で完結するのではなく、近年ではデジタル広告やメールマーケティング、SNSキャンペーンなど様々なマーケティング活動が相互に連携して進行するケースが増え、自動的に処理する仕組みを装備しないと、人手ではまかないきれなくなってきているのも事実です。そのためMAツールの導入検討が進められ、CMSとの連携も必要になってきました。

PIM(Product Information Management)

また、使用するメディアが多様化するにつれて最適化したコンテンツ配信が必要になるため、「PIM(Product Information Management)」との連携ニーズも高まっています。商品情報やそれに関連するサポート情報は正確性が問われるにも関わらず管理が煩雑になっていることが多く、Webサイト管理のコストを押し上げる要因にもなっています。商品情報を一元的に管理することで、情報の統制を測りつつ自動的に情報が連携でき運用管理コストを削減する必要性も高まっています。

まとめ

いかがでしょうか。コンテンツ管理システムを有効活用することは、デジタルマーケティングを強化する企業としては、避けては通れない検討事項となります。また、やりたいことはどこまでも広がってしまうため、スケジュールや予算、体制面を考慮に入れて、初期段階のサービス要件整理や運用体制の構築など、現実に即した形でプロジェクトを展開することが、成功の近道となります。

また、機能や対象サービスの拡充は段階的に行うことで、施策に対する効果測定や判断、対策を確実に行うことが可能になります。BtoB企業の方々の中には、そもそもWebサイト運営の専門家もすくなく、プロジェクトの検討を行える人員が不足しているケースも多く見られます。

当社では数々のデジタルビジネスプラットホーム構築実績があり、専門のコンサルタントが皆様のご検討をご支援します。ぜひ、お気軽にご相談ください。

[Blog][Footer]Contentservご紹介資料

RECENT POST「市場動向」


コンテンツ管理システムで刷新するデジタルマーケティング