導入事例:株式会社ミツトヨ様

5,500種を超える精密測定機器の製品群の商品情報をデータベース化したPIMシステムを構築

商品情報管理システム(PIM)とCMSの連携で新商品の市場へのオファースピードを飛躍的に向上


5,500種を超える精密測定機器の製品群の商品情報をデータベース化したPIMシステムの構築でブランド力を向上

世界有数の精密測定機器の総合メーカーである株式会社ミツトヨ様(以下、ミツトヨ様)が取り扱う商品群は、業界でもトップクラスの5,500種類以上に及びます。しかしこれらの商品のITシステムによる情報管理はほとんど進んでおらず、営業活動も紙のカタログによって行われているのが実情でした。e-コマースを推進する海外拠点や販売代理店からは、商品情報をデータで提供してほしいという要望も高まっていましたが、このままでは対応することができません。そこでグローバルマーケティング本部は部門主導の取り組みとしてエクサをパートナーに選定し、Contentservを基盤とするPIM(商品情報管理)システムの構築にあたりました。この成果はミツトヨ様全社の意識変革を呼び起こし、デジタルトランスフォーメーション(DX)に向けたモチベーションを高めています。

課題
  • 5,500種類以上に及ぶ商品群の情報をカタログからデータ化
  • CMSと連携してWebサイトから商品情報を発信
効果
  • 従来のWebサイトでは2~3か月を要していた新商品の情報公開のタイムラグを解消

  • 海外拠点の独自のPIMやWebサイト、e-コマースとも柔軟に連携

5,500種類以上に及ぶ商品群の情報をカタログからデータ化量の商品情報が蓄積されているPIMを有効活用し、CMSと連携してWebサイトから商品情報を発信

「商品情報をデータでほしい」という要望に応えられるシステム導入へ

ナノ粒子から建造物まで、「測る」という工程はあらゆるモノづくりの現場で欠かすことができません。ミツトヨ様は1934 年の創業から90 年近い歴史をかけて、この「測る」ことに特化したビジネスを展開してきた精密測定機器の総合メーカーです。
現在の製品ラインナップは、マイクロメータやノギス(キャリバ)などの測定工具から三次元測定機(座標測定器)や画像測定器などの計測機器へと広がっており、商品点数は業界でもトップクラスの5,500種類以上に及びます。
ただ、これだけ多数の商品を手がけているにもかかわらず、ITシステムによる情報管理はほとんど進んでおらず、営業活動も紙のカタログによって行われて
いるのが実情でした。

ミツトヨ様 グローバルマーケティング本部 販売促進部 マーケティング課 課長の中島 幸太氏は、「弊社の製品は国内市場で非常に高いシェアを有しており、システム化の遅れに対する危機感はあまりありませんでした」と振り返ります。しかし、海外に目を向けると状況はまったく違ってきます。現在ミツトヨ様の売上の7割以上を海外が占めているのですが、日本国内と同様にミツトヨ様のブランド力が通用するわけではなく、気を緩めればすぐに競合メーカーに顧客を奪われてしまいます。「ヨーロッパや北米を中心とした海外拠点ではデジタルを活用してビジネスを拡大するために、体系立てられた商品情報が必要でしたが、そのデータソースは日本側にしかなく、彼らから『何とかしてほしい』という強い要望が寄せられていました」と中島氏は話します。

そうした目で改めて見直してみると、国内も決して現状に満足しているわけではないことが明らかになってきました。営業部門に詳しく聞いてみると、取引先の多くも数年前からe-コマースの強化に舵を切っており、ミツトヨ様に対しても「商品情報をデータでほしい」という要望が寄せられていたのです。

このままでは時代の変化に対応できず新規顧客の獲得は困難になっていき、ビジネスは縮小に転じてしまうおそれがあります。「当然のことながら私どもとしても、対面だけでなくオンラインによる販路も強化し、新しい市場に打って出ていきたいという思いがあります。そのためにはお客様や販売代理店にとって、より見やすく使いやすい形でデータを提供していく必要があります。マーケティングの観点からも情報発信のあり方を見直さなければならないと考えました」と中島氏は話します。

こうしてミツトヨ様では、PIM(Product InformationManagement:商品情報管理)システムの導入に向けた検討を開始しました...

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中島 幸 氏

株式会社ミツトヨ
グローバルマーケティング本部
販売促進部 マーケティング課
課長
中島 幸太氏

齋藤 あゆみ 氏
株式会社ミツトヨ
グローバルマーケティング本部
販売促進部 マーケティング課
副主査
齋藤 あゆみ氏
株式会社ミツトヨ様

株式会社ミツトヨ様

会社概要

1934年の創業以来「測ること」と向き合い続け、現在では業界最多の5,500種類以上の商品群を有する精密測定機器の総合メーカーとなった。精密測定に関する課題を解決し、精密測定技術の練磨・革新を続けることで、お客様の事業発展や世界の産業・技術の進展に貢献することを最大のミッションとしている。
2034 年に迎える100周年に向けて「ミツトヨVision100」をスタート。自らの手で「これまでのミツトヨ」のイメージを塗り変え、顧客の期待を超える存在、
「未来を提案するソリューションカンパニー」を目指す。

所在地: 神奈川県川崎市高津区坂戸1-20-1
企業サイトURL:https://www.mitutoyo.co.jp/

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紙カタログの膨大な商品情報をPIMで管理するまでの苦労を乗り越え、新商品の市場へのオファースピードを飛躍的に高めたミツトヨ様のDX推進の取り組みなどが収録されています。

ミツトヨ様構成図

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※本事例の記事内容は掲載当時のものとなっております。

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